一般的にはニキビは夏の方ができやすいと思われていますよね。夏は汗もかきやすく、思春期のニキビは確かに夏にも悪化します。でも大人ニキビは実は冬の方が悪化しやすかったりします。
冬なのになぜ大人ニキビができるのか、また冬のニキビ対策やスキンケアについて解説していきます。

乾燥しがちな冬に大人ニキビができるわけ

冬は気候ももちろんですが、エアコンや暖房などにより空気が乾燥して湿度が下がります。乾燥によって皮膚の角質層の水分が奪われると肌バリアの機能が低下します。これが大人ニキビの原因になります。お肌の角質層は、角質細胞、セラミド、NMF(Natural Moisturizing Factor:天然保湿因子)などの細胞間脂質で構成されています。これらが水分と油分が何層にも重なりあったミルフィーユのような構造となっており、お肌の潤いを保ったり、刺激からお肌を守っているのです。

乾燥しやすい冬には、「インナードライ」といって、表面は保湿されているように見えるのに肌の内部が乾燥して肌のバリア機能が低下している状態になることもあります。顔が油分でテカっているのに、洗顔してみたら顔がカサカサになったりつっぱったりする人はインナードライになっている可能性があります。
インナードライ状態になってしまうと角質が硬くなってしまい、ニキビの原因でもある角栓が増えてしまうことがあります。また、肌の表面は潤っているのに内部が乾燥しているため、洗顔のし過ぎなどでお肌のバランスが崩れ、肌表面だけが皮脂過多になってニキビが発生しやすくなります。

冬のニキビ予防はとにかく保湿

角質層の水分量をきちんと保つことで、肌バリアの機能を維持し、ニキビの発生を防ぐことができます。一般的に角質層の水分量は15~20%と言われており、10%を切ってしまうといわゆる乾燥肌と言われる状態になります。この状態になるとお肌のバリア機能の低下が始まります。特に乾燥しやすい冬は洗顔後と入浴後のお顔の保湿は必須です。

また、暖房などにより汗ばんで顔表面の皮脂が多いと感じると、洗顔回数が増えたり化粧水だけで乳液を使わなかったりする方も多いと思います。ですが洗顔のし過ぎは更に乾燥を招いてしまいます。
顔の皮脂膜は皮膚の表面に膜を作ることでお肌からの水分の蒸発を防ぎ、水分をお肌に閉じ込めて保湿する役割があります。この皮脂膜を落とし過ぎてしまうと肌表面だけでなく、肌内部も乾燥してしまい、お肌のバリア機能の低下につながります。

冷え性とニキビの関係

冷え性とニキビに何の関係があるの?と思う方もいらっしゃると思いますが、東洋医学の見地からは、冷えることでニキビが悪化するという説が有力視されています。血液の循環が悪くなることで老廃物が体にたまってしまい、その老廃物が吹き出物や皮膚炎となって体の表面に出てくると東洋医学では考えられています。冷え性は血液の循環がうまくいかないことが原因なので、それがニキビにつながると考えられます。
また、冷えることでホルモンのバランスが崩れ、男性ホルモンが優位になります。この男性ホルモンは角栓を発生させる作用や肌バリアの機能を低下させる作用があると言われており、それがニキビの発生を促進する可能性もあります。
ニキビももちろんですが、ホルモンバランスが崩れると体にいろいろな症状がでることがありますので、冬は特に体を温める食生活や環境を整えておきましょう。

まとめ

空気が乾燥する冬はお肌も乾燥しやすく、お肌の水分が失われてバリア機能が低下しがちになります。お肌のバリア機能は水分量に正比例すると言われていますので、とにかく保湿することを心がけてください。洗顔のし過ぎに注意し、化粧水、乳液、クリームなどできちんと保湿しましょう。また、加湿器などでお部屋の空気の乾燥を防ぐこともお忘れなく。
冷え性の方はできるだけ体を温める生活を心がけてください。湯船に入って温まる、暖かい靴下をはく、眠るときの温度調整など体を冷やさない対策をとることをおすすめします。