「ニキビの原因は脂性肌」と思い込んでいる方が多いようで、乾燥している時にはニキビができにくいという共通認識がまかり通っています。これは実は間違った認識です。お肌の乾燥はニキビの原因のひとつなのです。今回は乾燥肌とニキビの関係についてご紹介していきます。

乾燥しているのにニキビができるのはなぜ?

「ニキビの原因は皮脂のせい」と思っている方がほとんどではないでしょうか。乾燥とニキビの関係がよくわからないという方も多いと思いますので、乾燥肌がニキビの原因となる理由をご説明します。
ニキビのできる根本的な原因は実は皮脂ではありません。毛穴が角栓によって詰まってしまい、面皰ができてしまうことが原因です。そして、詰まってしまった毛穴に皮脂がたまると面皰が白ニキビに変わっていくのです。
つまり、「毛穴が角栓によって詰まること」がニキビの一番の原因なのです。皮脂はそれを悪化させる二次的な要因です。ですから肌が乾燥していてもニキビができる可能性があるわけです。

乾燥肌の逆は脂性肌ではありません

乾燥肌というのは「水分」が足りていない肌状態のことです。油分の多い少ないは乾燥とは別の問題です。同じように「脂性肌」も油分が多すぎる肌状態のことであって、水分が足りている足りていないは別問題です。化粧品で例えるとわかりやすいと思いますが、水分が必要な時はモイスチャー効果のある化粧水を使いますし、油分が必要な時はエモリエント効果のある乳液などを使います。油分が必要な時に化粧水をいくら塗っても効果がないように、水分と油分は別物なのです。

お肌は水分と油分が重なり合って角質細胞の隙間に入り込んでおり、お肌の水分が蒸発しないように形成されています。これがお肌の「バリア機能」です。このバリア機能がきちんと機能していればニキビを含む肌トラブルは回避することができます。
あなたが乾燥肌でもオイリー肌でもお肌のコンディションが良くないという自覚症状があれば、バリア機能が正常に機能していない可能性があります。乾燥肌の方は、99%皮脂過剰の状態にあると言っても過言ではありません。

なぜ乾燥肌でもオイリー肌でもバリア機能が正常でないと言い切れるのかをご説明します。お肌は基本的にはお肌を守ろうとします。お肌のバリア機能が弱くなると、皮膚はお肌を守ろうとして皮脂を大量に分泌して皮脂膜を厚くします。皮脂膜が厚くなると角質が乾燥して硬くなり、角栓によって毛穴が塞がれることになります。「毛穴が角栓によって詰まること」がニキビの第一原因であることは先ほどご説明しました。その上に大量に分泌された皮脂が毛穴に溜まってしまい、ニキビが悪化するという典型的なパターンに陥ることになります。乾燥肌の人でもこのようにして皮脂が過剰に分泌されることになります。オイリー肌の人は言わずもがなですが皮脂過剰の状態にありますから、いずれにしても皮脂過剰になってしまうのです。

大人ニキビの敵は乾燥した冬にあり

ニキビは「夏」「汗」「脂」というイメージがありますが、実は乾燥しやすい冬でも油断大敵です。逆に大人ニキビは冬に悪化すると言っても過言ではありません。
お肌のバリア機能が低下するのは角質層の内部が乾燥することによるものです。

角質層の水分不足
  ↓
お肌のバリア機能が弱まる
  ↓
角質が乾燥して硬くなり、毛穴が角栓で塞がれる
  ↓
お肌を守るために皮脂が分泌される
  ↓
詰まった毛穴に皮脂が溜まる
  ↓
ニキビの出来上がり

このようなニキビの王道コースが乾燥する冬にこそ起こりやすいのです。

まとめ

大人ニキビは空気も肌も乾燥しやすい冬に悪化することがお分かり頂けたでしょうか。冬のニキビ対策はとにかく保湿です。保湿することで肌のバリア機能を正常に保つことがニキビを遠ざける必殺技になります。また、体が冷えると男性ホルモンが優位になり、皮脂の分泌を促進して皮脂過多になる傾向にあります。お風呂にゆっくり入って体を温めたり、あったかい靴下を履いたりして冷え対策をすることもお忘れなく。