ニキビ跡を治したい!と思っている女性の方は多いはず。ファンデーションでも隠れないし、すっぴんになるとよりいっそう目立つニキビ跡。洗顔に気を遣ってみたり、スキンケアを高いものにしてみたりしてもなかなか治らないものです。ニキビ跡ケアには皮膚科での治療やレーザー施術などさまざまなものがありますが、今回はケミカルピーリングについてご紹介します。

ケミカルピーリングとは?

ケミカル(chemical)は「化学的」、ピーリング(peeling)は「皮をむく」という意味です。つまりケミカルピーリングというのは「化学的に皮をむく」という意味です。これだけ聞くとなんだかちょっと野蛮な感じがしますね。

実際に皮膚科で行われるケミカルピーリングというのは、皮膚に酸性の薬剤を塗り、毛穴に詰まっている汚れや皮膚の古い角質を化学的に取り除く治療法です。

使用される薬剤は主に、

  • 1)AHA(アルファヒドロキシ酸)と呼ばれるグリコール酸
  • 2)サリチル酸などのBHA(ブチルヒドロキシアニソール)
  • 3)トリクロロ酢酸(TCA)

などが使用されます。

肌への剥離深度は、

1.ヒドロキシ酸
2.サリチル酸
3.トリクロロ酢酸
4.グリコール酸
5.TCA
6.ベーカーゴードン液
7.フェノール

の順で、ヒドロキシ酸が浅いレベルの角質層までしか到達せず、フェノールは表皮から真皮乳頭層まで到達します。

ケミカルピーリングは何に効くのか

ケミカルピーリングはどんな症状に効果があるかというと、

・ニキビ跡の改善
・シミ、色素沈着の赤みなどを薄くする。
・毛穴の黒ずみ
・シワ、顔のたるみの改善

のような場合です。

ケミカルピーリングは肌にどのような変化を起こすのか

そもそも肌トラブルは肌の新陳代謝がうまくいかず、肌に古い角質が残ってしまうことが主な原因です。

古い角質が残る

新陳代謝(ターンオーバー)の周期が乱れる。

古い角質がさらに残る

新陳代謝(ターンオーバー)の周期が長くなる

といった悪循環におちいると肌トラブルが発生することになります。

ケミカルピーリングはまずこの古い角質を取るところから始めます。毛穴に詰まった角栓、古い角質を化学的に溶かすわけです。化学的に溶かすのですが、実際には薬剤でニキビ跡や黒ずみを薄くするのではなく、古い角質を取ることによってターンオーバーの周期を正常に戻し、新しい皮膚を再生することによってニキビ跡を改善するという考え方です。

ケミカルピーリングの費用

薬剤の違いによるピーリング費用を調べてみると、

・グリコール酸によるピーリング:顔 1回 約8,000円
・サリチル酸を使ったケミカルピーリング:顔 1回 約5,000円
・トリクロロ酢酸ピーリング:1回 約5,500円

となっています。これは同一クリニックでの比較ではありませんが、薬剤によるピーリング費用の差はそれほど大きくはないようです。また、クリニックによって費用に差が出ることがあります。

ケミカルピーリングは1回で大きな効果が出る治療方法ではありません。数週間に1回の治療を5、6回繰り返すことになりますので、ある程度長期的なスパンで考えることが必要です。

ケミカルピーリングによる副作用は?

ケミカルピーリングは薬剤治療である以上、副作用が生じる可能性もあります。以下のようなことが考えられます。

1.紅班:施術後赤みが出る場合があります。ほとんどの場合自然消滅します。
2.色素沈着:薬剤が皮膚の深いところまで浸透して炎症を起こした場合に発生する場合があります。
3.ニキビの一時的悪化:施術後数日でニキビが悪化することがあります。ほどんどの場合一時的なもので自然に回復していきます。

ケミカルピーリングはレーザー施術よりも簡単に見えますが、あくまで強い酸を使用した医療行為ですので、皮膚科や美容外科など信頼できる医療機関に相談して、治療してもらうことをおすすめします。